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このブログは 現在58歳母である私と25歳次男である僕とで、これまでの子育てに関して親の立場で考えたことが子供の立場ではどうだったのか?親として伝えたかったことが伝わってたのか?などをやり取りしてます。
の後には母親である私の投稿。
の後には息子である僕の投稿です。
こんにちは。
いよいよ新年を迎えます。
お家のカレンダーどんなものですか?
私が20年以上愛用している相田みつを日めくりカレンダーは私の人生のバイブルの話。
詩人であり書家。
1991年に67歳で亡くなられているんですが、その作品は今もたくさんの方に感動を与えています。
たくさんの著名人が座右の銘としていたりするほどです。
元プロレスラーの藤波辰爾さんは
「たまには涙をみせたっていいがな」
EXILEのパフォーマーNAOTOさんは
「出会いが人を変え、感動が人を動かす」
他にも政財界に何人かがいらっしゃいます。
実は実家のお手洗いに相田みつをさんの日めくりカレンダーがかかっていました。
その言葉のほとんどはまだ若かった私には残念ながら心に響く事はなかったんです。
なんだか上手いのか下手なのかよくわからない字で書いてある言葉に
ふーん・・・・・
ぐらいでした。
当時の実家は和式で、ちょっと汚い話ですが(^^;)カレンダーがかかっていたのはしゃがんだ時の後ろ側。
洋式ならばゆっくり座って目の前にある言葉の意味をあれこれ考える余裕もあったかもなんですが、和式だった事が心に響かなかった要因の一つではあると思います。

出合いってそれやったんや!
出産してからは何ひとつ思うようにならず、自分の自由な時間も制限され今までには経験したことがなかった事に戸惑うばかり。
何が正解で何が間違いなのか?
とにかく日々の事に追われて心の余裕なんて一切なかった私。
そんな時にふっと頭に浮かんだのが相田みつをさんの
「にんげんだもの」の一言。
お手洗いでさりげなく目にしていた言葉。
詩の全部ははっきり覚えていなかったけど、そこに自分を勇気づけてくれる何かがあるような気がしました。
インターネットで調べて
あっ、これっ!
実家にあった日めくりカレンダーと同じ物をひとつ買い我が家のお手洗いにも置きました。
ぐちをこぼしたっていいがな
弱音を吐いたっていいがな
人間だもの
たまには涙をみせたっていいがな
生きているんだもの
そう、この言葉。
強くなければ、ちゃんとしなければ、母親なんだからと自分で自分を追い詰めていた事に気付いた言葉。
毎日朝、夫がめくってくれるカレンダーの一言一言に気付かされ、元気をもらい、勇気をもらい、慰められていました。
うちは一番早く起きる父親が、毎朝日めくりカレンダーをめくってくれます。
お手洗いは毎日行くものなので、相田みつをさんの言葉を毎日目にします。
印象深い詩もあれば、あまり意味の分からないものまで。
当時僕は小学生ですし、
そんなこと当たり前やん
なんて思ったこともありました。
しかし毎日目にする言葉、しかも1か月分の日めくりカレンダーなので1年で12回同じ言葉を見るので自然と覚えるんですよね。
ではそんな僕にどう影響したかというと、高校生の時からふと深く感じるようになりました。
反抗期を終え、高校生になってからというもの親子喧嘩がほぼ無くなり、親に感謝するようになったんです。
それから相田みつをさんの言葉を深く感じ、また考えるようになりましたね。
相田みつをさんのお言葉にある、
あなたの心がきれいだから、なんでもきれいに見えるんだなあ
というものがあり、もしかして今の自分のこと?なんて思ってもいました笑
カレンダーの最後のページに東京の相田みつを美術館の紹介が載っていました。
ありがたいことに200円引きの券も付いていました(今も付いてるのかな?)
一度は本物を見てみたい
大きな作品を見てみたい
と思っていました。
何年か経ったある時東京の友人宅へ行く事になり
こりゃ行くしかない!!!
もちろん予定の中に相田みつを美術館を入れました。
美術館はとても便利な場所、有楽町の東京国際フォーラムにありました。
美術館に行き慣れない私は静かな美術館の雰囲気に少し緊張しましたが、どの作品も何度も見た日めくりカレンダーの文字とは比べ物にならないほどの迫力でした。
子供達が大きくなり、悩みの種類も変わっていきます。
全然言う事を聞かないし、自分の子育てに自信をなくしていたその時の私に一番響いた言葉。
なみだをこらえて悲しみにたえるとき
ぐちをいわずに苦しみにたえるとき
いいわけをしないでだまって批判にたえるとき
いかりをおさえてじっと屈辱にたえるとき
あなたの眼のいろがふかくなり
いのちの根がふかくなる
この作品を前に立った時、心の中にグッとこみ上げてくるものがあり、溢れそうになる涙を必死で堪えたのを覚えています。
今、自分はいのちの根を育てているときなんだと気付かされ、この時間はのちの人生にとって大切な時間なんだと。
行かれたことがない方は是非行ってみてください。
何かしらの心の変化が起こります。
カレンダーにある言葉は、見る人によってそれぞれその人なりの解釈があると思います。
子育て中はどの言葉も自分や自分の息子達に置き換え解釈していました。
子育てに悩みのない人なんてほとんどいないと思うんですが、うちの場合はやや多め( ̄▽ ̄;)
思春期時期は荒れまくっていた息子達の将来に絶望した事も。
高校も、専門学校も1年づつダブった長男が4か月間の新入社員研修に出発する日、新幹線の駅まで送るついでにお昼ご飯を食べに行った時

初めに1年だけ行った高校、先生クソな奴ばっかりやったけど
今思えばあの1年間は必要な1年やったと思うわ
そう言っていました。
その言葉を聞いた時に私の頭の中にすぐこの詩が浮かびました。
あのときの
あの苦しみも
あのときの
あの悲しみも
みんな肥料になったんだなあ
じぶんが自分になるための
まだ22年しか生きてきていないけれど、順風満帆に事が進んできたわけではない22年は長男の肥料となって今があるんだなと。
研修が終わり配属先の住居で一人暮らしを始めた時、お手洗いに日めくりカレンダーを買ってぶら下げました。
あんまりめくってはいないようだけど、そのうち31の言葉がスッと心に入っていくようになるなのかな?
今まで生きてきて、常に意識している言葉があります。
それは実家のお手洗いにかかっている日めくりカレンダーの中で最も好きで最も意識している言葉です。
花を支える枝
枝を支える幹
幹を支える根
根は見えねんだなあ
この言葉で感銘を受けたところは、根が一番大事だけど見えないということ。

そういえば、ブログの【育てる事はどれも同じ】米、花、木そして子供。の記事
「良かったわぁ」って言ってたな。
良ければこちらも見てみて下さい。
人で例えると性格、つまり中身のことです。
外からは見えないけれど一番大事なのは中身だということを改めて感じ、僕自身今でも常に意識して生活しています。
そうして人としての核を成長させることで、これからの人生がもっと豊かになっていくと僕は信じています。
この言葉を与えてくれた相田みつをさんもそうですが、なによりこの言葉を教えてくれた母に感謝しています。
ありがとう。

相田みつをさんの言葉が響く年になったんやな。
悩み事が解決するわけではないけれど、相田みつをさんの言葉は考え方を変えるきっかけになる事もあります。
ただ単に慰められる時も。
今でも毎日朝夫は日めくりカレンダーをめくってくれています。
子育てがひと段落の私の心が軽くなる言葉は子育て中の時とは違うし、勇気をもらったり慰められたりというよりも、残りの人生を前向きに生きていきなさいと応援してもらってる感じです。
しあわせは
いつもしぶんのこころがきめる
人生において
最も大切な時
それはいつでも
いまです
お手洗いで毎朝見る31の言葉。
思春期の子供にはきっと響かないと思いますが、私や次男のように心の片隅には引っかかってるもんです。
また、思春期の子供にお手上げのお父さんやお母さんにとってはリーズナブルなカウンセリング。
いろいろ考えながら子育てしてきても、親が思う「人生において一番大切な事」はわざわざ教えていなくても子供も大切に思うようになるんだと実感している私。
私の子育ての結果にドンピシャな言葉はズバリこれ!
育てたように
子は育つ
新年を迎えるタイミングで一冊買ってみませんか?