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このブログは 現在57歳母である私と25歳次男である僕とで、これまでの子育てに関して親の立場で考えたことが子供の立場ではどうだったのか?親として伝えたかったことが伝わってたのか?などをやり取りしてます。
の後には母親である私の投稿。
の後には息子である僕の投稿です。
こんにちは。
今回は「ダメ」という言葉を使う時には理由があるダメなのか、単に自分がイヤなダメなのか区別した方がいいの話。
子供が生まれて親になった時に、産まれたての赤ちゃんを見て
かわいい〜♡
と感動しますよね。
産院に入院している時は、産後の妊婦さんの体への負担を軽くする為に、看護師さんや助産師さんが手厚くフォローしてくれて、かわいい♡という想いの方が大きな状態で退院します。
ところが、退院するといきなり広い野原にぽんっと放り出されたような不安に襲われ、かわいい〜♡なんて余裕がなくなり、
親としてちゃんとこの子を育てなきゃ
という責任感の方が大きくなっていきます。
その結果、子供が成長するとともに
ダメ!
と叱る事が多くなっていくんです。
赤ちゃんから子供に成長していくにつれて、昨日まで届かなかったところに今日いきなり手が届いたりするような事がしょっちゅう。
成長する過程で、やっていい事とダメな事を教えなければいけません。
それがいわゆる「しつけ」。
これって人によっていろいろな感覚が違うように、「しつけ」に関しても、夫婦間で食い違う事もよくあります。
幼児虐待などで加害者側が必ず言う「しつけのつもり」。
でも、それはしつけではない事は明らかで、大人の勝手な憂さ晴らしの結果痛ましい事件になってしまうのです。
「しつけ」はほんと難しいんです。
本来しつけというと子供に使うイメージがありますが、大人にも使うことがすごく多いです。
特に工場などの現場では、『5S』という言葉がありその中身は、
- 整理
- 整頓
- 清掃
- 清潔
- 躾(しつけ)
これらの頭文字のSをとって5Sといい、ほとんどの企業ではこの考え方を採用しています。
そしてこの中の躾(しつけ)とは、
きれいに使うよう習慣づけること
という意味合いがあります。
対して、子供のしつけとは、
物事の善悪を一定の基準をもって伝える
という意味合いがあります。
同じ言葉でも大きく意味が変わってきます。
言葉だけを並べると、違いが明確ですが、実際子供に言う時、違いが曖昧になりがちなんです。
子供を叱る時に使う「ダメ」はしつけとして使っている言葉です。
・こんなことしちゃダメ
・これは食べちゃダメ
してはいけない事を教える為に使います。
でも、よく考えてみてください。
あなたが子供に言ってるダメという言葉の中には
しつけの為に使っているつもりでも、よく考えてみたら自分がイヤと感じるから「ダメ」と言ってる事があるんじゃないでしょうか?
離乳食が始まった頃は、親が食べさせることがほとんどですが、自分でスプーンを持つ頃には必ずまわりにぶちまける惨事が。
そんな時
「あぁ〜っ、ダメダメダメ〜」
と言いながら、お茶碗をひっくり返しそうな手をつかんで阻止します。
この時のダメって、ぶちまけられた後の片付けを考えて出る言葉です。
床のふき掃除をしなきゃ、掃除機かけなきゃなど面倒くさいことになってしまうからの「ダメ」ですよね。
ダメと言っても、まだ物事の良し悪しが理解できない頃なのでしつけというのとはちょっと違うんじゃないかと思います。
これはとにかくさっさと宿題を終わらせて欲しい親の都合。
夜になっても宿題が終わっていないと、寝るのが遅くなり、寝るのが遅くなると朝起こすのが大変という親の都合の「ダメ」ですね。
うちは大きな車に乗っていたので、一度に子供を6、7人ぐらい乗せることがありました。
車内だから他に迷惑かける事もないし、まぁ楽しそうだし立ち上がったり以外は注意しません。
一度クラブの試合で小学1、2年生を6人とその中のお母さんを一人一緒に乗せた事がありました。
段々うるさくなる車内に我慢できなくなったのか

騒いだらダメ!
と子供達を怒りました。で、私に

いつもこんなにうるさいの?
と聞いてきたので、

立ち上がったり危ない時はダメと言うけど、わいわい楽しそうにしてるからうるさいぐらいは別に気にしてないよ。
と言うと

えぇ〜、すごいな我慢できへんわ、うるさ過ぎる!
これってまさしく「ダメ」ではなく「イヤ」。
だから、うるさくてイヤなら
「おばちゃんうるさいとイライラするから静かにしてね」
と言うべきです。

〇〇しちゃダメ!
と、親が子供に叱る際よく言う言葉があります。
僕も言われた経験はありますし、これを読んでいる方も一度は言った、または言われたことあると思います。
そしてほとんどの人がダメという言葉の後になにも言わないんです。
物事の善悪がつけられない子供からすると、ダメという言葉の意味は理解できますが、
何がダメなのか
それが分からないため同じことを繰り返してしまうと思います。
大人の僕でさえ、仕事でこのやり方はダメと言われた際、なぜダメなのか理由を聞くようにしています。

理由を聞けば理解が深まるしね。
まあ大体は昔からこのやり方だから、とか、これがルールだから、と倫理観無視の答えが返ってくるんですが。
ただそれと同じように、自分の納得のいく理由が無い限りダメという言葉の効力はないんです。
そしてダメという言葉を多用する親のほとんどが理由を後付けするイメージです。
ダメと怒る際は、何がダメなのかを親自身が理解した上で使うことで初めて効力があると思うので、気を付けて使いよう心がけて下さい。
子供の
やりたい‼
行きたい‼
欲しい‼
に対して「ダメ」と言う時に、ちょっと考えてみて欲しいんです。
ちゃんと子供に納得してもらえる理由がある場合は「ダメ」
ちょっと自分の都合が多めで、子供に本当の理由を話せないような場合は「イヤ」
この違いを意識してちゃんと伝えていけば、より伝わりやすいんじないでしょうか?
「叱る」と「怒る」の違いにも似ていますね。
しつけって自分の都合が優先されるものではなく、ちゃんとダメだと教えなければ人に迷惑をかけるとか、後々困ることになるという理由があります。
「ダメな事」と「イヤな事」を区別できるようになれば、感情に流されず冷静にしつけができると思います。