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このブログは 現在57歳母である私と25歳次男である僕とで、これまでの子育てに関して親の立場で考えたことが子供の立場ではどうだったのか?親として伝えたかったことが伝わってたのか?などをやり取りしてます。
の後には母親である私の投稿。
の後には息子である僕の投稿です。
こんにちは。
今回は子育てのヒントとはちょっと離れてしまいますが、次男が起こしたちょっとびっくりな話。

今となっては笑い話になってるね
忘れもしない次男が小学校1年生の1学期終業式の日。
初めての通知簿、今日からの夏休み、ワクワクしてるだろう次男の事を想像しながら、帰宅を待っていました。

ただいま

おかえり

ほら!
と汗だくになった顔が少し不安そう。
今でもはっきり覚えています。
次男が指差したランドセルの肩ひもを見ると、なんと、幅4cm程の肩ひもの4分の3が、チョキーン。
かろうじて背負えている状態だったんです。
それでなくても不安そうな息子を追い詰めてはいけない。
いじめ?
誰かに切られたの?
言葉にだせず、頭の中でぐるぐる。
勤めて平静を装いました。

えっ、ど、ど、どうしたん?

ハサミで切ってん

自分で⁇

うん。

なんで切ったん⁇

硬いかなぁと思ってん。
自分で切ったんやと、ちょっと安心したけどすぐに
なんで切るねん!と今度は怒りが( ̄▽ ̄;)
でも、怒っちゃダメと自分に言い聞かせながら、平静を装い精一杯の作り笑顔で聞きました。

ほんで、硬かった⁇
すると、ホッとした様子でにっこり微笑み

うん、硬かった。
と。
……………明日から夏休みでよかった。
すぐに購入したランドセル屋さんへ連絡して取りに来てもらい、夏休みの間お預けして修理してもらうことに。
ランドセル屋さんも、なぜこんな事になったのか気になった様で、一連のやり取りを説明。
「子供って不思議な事しますよねぇ」
と笑ってました。
母の話、びっくりしますよね。
今の僕でも、なんであんなことしたのか分かりません。
ただ単純に何も考えず、気になったから行動に移したんだと思います。
普通なら怒られるようなことを、冷静に対応してくれた母には感謝しかありません。
頭ごなしに怒られていたとしても、冷静に対応してくれていたとしても、同じことを繰り返さないことには変わりなかったでしょう。
でも、冷静に対応してくれたからこそ大人になってからの笑い話に繋がったのかなと思います。
過去の話で親子で盛り上がれるのってすごい楽しいことなんです。
この出来事は後々の子育てに重要なヒントをもたらしてくれました。
あの時、頭ごなしに叱っていたら?
イジメなのかと疑って大騒ぎしていたら?
きっと次男の事、ずいぶん傷つけてしまってたんだろうな。
グッと堪えて、冷静に話を聞く。
カッとなったらすぐ口に出してしまう、そして後悔…、その繰り返し。
今までの私には、冷静に、ってとても難しい事でした。
でも、ドアの前にいた不安げな表情の小さな次男を前に、冷静に話をできた自分が、親として少し成長できたんじゃないかと思えました。
子供に育てられるって、こんな些細な事の積み重ねなんだ。
私は3人姉妹の末っ子。
どう考えてもわがままに育ってますよね。
食べ物の好き嫌いも多く、アトピーもあり、先天性股関節形成不全で、0才時から大きなギプスをはめていたので、親も大変だったと思います。
結婚の承諾を得るため、夫が父の元に来た時、
「嫁にするのはやめといたほうがいい、結婚してから、こんなはずじゃなかったと思っても、自分の女の人を見る目がなかったと思って諦めてな」
と言ってた程です。ひどい父親でしょ(・・;)

子供からしたらめっちゃおもしろい話なんやけどね笑
自分はわがままだと自覚もあったので、結婚してからも
子供が子供を育てるなんて無理〜!
と、なかなか母親になる決心がつかなかったんです。
でも、年齢的に30才ぐらいには1人目産まないと、後が大変かもと思っていました。
そうしてるうちに、姉が出産。
姪や甥と接していると、あらっ、可愛いじゃないの。
なれるかな?出来るかな?お母さん。
そして、少しの自信と年齢のリミットで30才ちょっと前に1人目長男を出産し、お母さんとなりました。

第一子を産んだと同時にみんな親になる。
すなわち第一子の年齢=親としてのキャリアですよね。
そして第二子の時にはちょっとは経験のあるお母さん。
3人目、4人目の子供は、産まれた瞬間からベテランお母さんに育てられる訳ですよ。
5人の子を持つ知り合いのお母さんは
「ベテラン?何人いてもそれぞれ違うから大変よ、でも、多少の事では驚かなくなるわ」
と。
それこそ、そこがベテランお母さんなんですよね。
子供の数だけ経験が増えるって事は、子供の数だけ親として成長できる機会が増えるって事です。
次男のランドセル肩ひもチョッキン事件は、ホント忘れられないかわいい思い出です。