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このブログは 現在57歳母である私と25歳次男である僕とで、これまでの子育て親育てに関して、親の立場で考えたことが子供の立場ではどうだったのか?親として伝えたかったことが伝わってたのか?などをやり取りしてます。
の後には母親である私の投稿。
の後には息子である僕の投稿です。
こんにちは。
今回は、第一志望の高校へ進学したものの高校1年生を2回する事になった長男、そうなったきっかけから卒業までの話。
この春高校に進学した子供さんを持つお父さんお母さん。
子供さん「成績がヤバい」「学校が合わない」「学校行きたくない」「辞めたい」なんて言ってませんか?
長男はどちらかと言うとオタク気質。
専科のある工業高校しか興味がありませんでした。
学校見学に行ってここがいいと決めた志望校。
成績的にはちょっと難しかったんですが、幸か不幸かその学科が定員割れ。
なので、とりあえずは第一志望校に合格しました。
ところが入学してみると、全てにおいて厳しい学校。
後に知る事になりましたが、ご近所では自衛隊と言われるほど校則の厳しい学校だったようです。
学校は楽しく行ってるようでした。
学校もだけど、カードゲームショップが近くにあって、しょっちゅう行ってたようです。
初めのころは

カードゲームショップに行くなとは言わんけど、ちゃんとやらなあかん事やって!
などと一生懸命お尻を叩いていました。
せっかく入った高校、がんばって卒業してほしい、長い人生の中のたった3年間ぐらい本気で勉強しろよっ!
それでも、やはり成績が……、1学期の時点で欠点2つ。
学校に呼び出され、欠点が続くと留年する事などまぁ厳しい事を言われ2学期に。
それでも長男の生活ぶりは変わらず、イライラヤキモキ。
やっぱり2学期も欠点で呼び出されました(ー ー;)
その時1.2学期とも欠点だった数学の先生と初めてお会いしました。
言葉の端々に『やる気ないなら学校辞めたら?』と言いたげな雰囲気。
話し方、表情、仕草、その全てが冷たく、これっぽっちも『情』というものが感じられない先生。
この先生、アンドロイド?
って思う程。
私の57年の人生の中で、後にも先にもこれ程冷たい感じの人と出会ったのはこの数学の先生だけ。
あっ、こりゃ無理やわ・・・
私の中でこの高校に感じていた違和感はこれだったんだと確信。
学校の帰りの車の中で

学校、転校する?
と長男に聞くと

うん
と小さくうなづきました。

もう行かんでもええけど、どうする?3学期終わるまで通う?
と聞くと

うん、通うわ
と。
息子なりのケジメだったのか?カードショップに行きたいだけだったのか?
その辺は不明ですけど(ー ー;)
ずいぶん後で長男から聞いたのですが

高校転校するからあんまり来られへんくなるわって店長に話したら、「転校しても高校だけは絶対卒業した方がええで」って言われたわ。
店長、高校中退で後悔してるって。
その時に、転校したら今度はどんなことがあっても卒業しようと思ったそうです。
親の言葉よりも体験した他人の言葉の方が響いたんですね。
カードショップ通いも無駄?じゃなかった(´∀`)
さぁ、気持ちが決まれば行動するのみ!
まずは、頼りにしていた中学校時代の担任の先生へ相談に行きました。
担任の先生だけじゃなく、進路指導の先生までも親身になって、いろいろ調べてくれました。
時期的に転校は難しく、受験し直すという形になるらしく。

1年生をもう一回する事になるけど、大丈夫?
と言われ、長男は

いいです
とあっさり……。
長男をよく知ってくれている進路指導の先生が

とりあえず『高卒』を目標にしましょう。
何をするにもまずそこは必要でしょう。
この言葉が私の中にストンと落ちてきて、
そうやわ、どんな高校を卒業したかよりも高卒という資格がある事が重要やわ

ええ感じにゆるい学校ありますわ
と言って勧めてくれた、通学も通信も選べるゆるい?私立の学校を受験し、通学科に通う事になりました。
一つ年下のクラスメイトと始まった2回目の高校1年生。
スムーズに卒業!
なんて事あるわけないですよ、なんせうちの子なんだから。
まぁ、ちょこちょこ問題行動もあったり、成績もギリギリだったり。
でも、前の高校もそうでしたが今回も不思議と学校だけは毎日ちゃんと行くんですよ。
逆に、学校から
通信に変えませんか?
なんて言われたりしましたけどね。
本人が学校行きたくないって言ってるならともかく、楽しく行ってるのに通信に変更って……、キッパリお断りしました。
お金払ってるんだから、通わせてよ!(^^;)
高校卒業までは、毎日朝起きて規則正しく生活する事は勉強する事より大切と思いませんか?
なので、学校になんと言われようと通学にこだわりました。
この考え方、変ですか?
そんなこんなで、4年間かけて無事高校卒業となりました。
高校1年生を二回することが中学生の僕からすればありえない事でした。
兄とは3歳差で中学高校と被ることはなかったんです。
中学生ながら両親が悩んでいることはもちろん分かっていました。
そのため、公立と私立では学費が圧倒的に違うことも理解してたので、親に迷惑をかけたくないと思い公立を選ぶことを決めました。
私立へ行きたいと思ってはいなかったのですが、もし公立が落ちた場合のすべり止めで受ける私立の高校では、多くの場合特待生として合格すると学費はかかりません。
その制度を利用する手はない!と思い勉強を頑張り特待生合格しました。

お見事!
結果、公立に合格したので公立に通いましたが….。
反面教師風に当時は兄を見ていましたね。
私は子育てしながらいつも『普通』って難しい!と感じていました。
転校は正解だったのか?
もっと出来ることはなかったのか?
いやっ、あの時は転校がベストと思ったはず。
何が正解で何が間違いなのか?
いくら考えても答えなんてないとわかっていても、迷いと不安ばかり。
今振り返れば、あの時の転校は正解だったと言えるし、最初に通った高校の1年間も決して無駄ではなかったと言えるんですけどね。
どうしようもなく辛かった当時の私に「大丈夫!あなたの選択は間違ってないよ」と言ってあげたいです。
だから、今、同じような境遇に置かれている方。
子供さんにとって、どうすれば良いのかに全力で向き合い出した答えなら、自信持っていいですよ。
この『子供にとって』が1番重要です。