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このブログは 現在57歳母である私と25歳次男である僕とで、これまでの子育てに関して親の立場で考えたことが子供の立場ではどうだったのか?親として伝えたかったことが伝わってたのか?などをやり取りしてます。
の後には母親である私の投稿。
の後には息子である僕の投稿です。
今回は子育てからは少し離れますが、これから田舎暮らしをしてみたいと思っている方に、私達夫婦の経験談を投稿していきます。
また、子供的にはどうだったのか?生まれて23年間暮らした次男なりの田舎暮らしについても書いてます。
移住者の体験談は山ほどありますが、それぞれ個人、地域、移住時の年齢によって違いますし、私達の移住は30年前、その形はずいぶん変わってきてますが、参考程度に読んで頂ければと思います。
以前の投稿で少し触れましたが、私達夫婦は、2人共生まれも育ちも都市部。
結婚後も4年都市部に住んでいました。
夫婦2人暮らしには、外食や買い物も困らず、よくテレビなどで話題になってるお店もすぐ行けるので、とても便利でした。
公園などはあるけど、どれも人工的に作られた感が否めなく、子育てはもっと自然の中でという思いもあり、夫の転職を機に移住を決意しました。
移住してから10年程経過した頃、新しく高速道路が開通し、そのインターチェンジがすぐ近くに出来ました。
実家まで高速を使えば1時間程となり、便利といえば便利です。
そのおかげ?そのせいで?今では、30年前に引っ越して来た当時には全くなかった大型店舗、外食チェーン、物流業などが進出してきて、今となっては実家よりも便利なのでは?と思うほど。
便利にはなったけど、私が思い描いていた田舎暮らしとは程遠くなってしまいました。
まぁ、車で30分も走れば、自然豊かな所へ行けるので、その辺は変わらずってとこです。
こういう所のこと『とかいなか』っていうそう。
ここ数年、田舎暮らし希望者が増えてきたこともあり、自治体が人口減少を抑える為、移住希望者に対してのサービスに取り組んでいます。
また、ネットなどで情報収集も容易になってますしね。
自治体が積極的に移住者を受け入れる体制なので、30年前の経験がお役に立てるかは分かりませんが、少なくとも地域に溶け込む術は、そう変わってはいないんじゃないでしょか。
まず、びっくりした事。
とにかく夜真っ暗だったんです。
街灯がないし大型店の看板もない。
そんなに遅い時間ではなくても、信号は点滅になり、夜は人も車もほとんどいません。
まだまだそんな地域はたくさんあると思いますよ。
今は国道沿いに大型店、深夜までやってるラーメン屋さん、コンビニ、チェーンの飲食店と明る過ぎるほどですけどね(・・;)
知らない土地に引っ越してくると当たり前ですが、知り合いが全くいません。
夫は転職先の会社で人と接しますが、私は夫以外の誰とも話さない日が何日もありました。
そして私もパート探し始める事に。
この地域で初めてのコミュニティとなるので、このパート探しはとても重要です。
ポイントは3つ
・家から近い事
・こじんまりとした地場産業
・時間は短くても、出勤日が多い事
理由
都会から来た何処の馬の骨かもわからない人に対して、プラスイメージはまず持たれないことを念頭に置かなければなりません。
・家から近い事
ご近所の方が働いてる事が多いですよね。
買い物などの範囲も同じ、情報収集ができます。
・こじんまりとした地場産業
地場産業に関わる事でその地域の特徴や歴史が分かります。
それに、人数が少ない方が私の事を覚えてもらえます。
私も職場の方々の名前と顔を覚えやすいです。
・時間は短くても、出勤日が多い事
毎日短時間でも顔を合わせる事は、私自身を知ってもらうにはとても重要です。
お天気の事やニュースの事、日常の事を話すことで距離も縮まるってもんですよ。
私は家から5分の小さな金物工場を見つけました。
そこに働いてるパートのおばさん達は、私の母ぐらいの年齢の方がほとんどで、地域のいろんな話が聞け、本当に良かったんです。
長男の出産を機に辞めましたが、長男の幼稚園の運動会で、そのパート先の方と再会。
お孫さんが同じ幼稚園だったんです。
その後小学校に上がれば他のパートさんと再会、中学校に上がるとまたまた他のパートさんと再会。
こんな風に繋がっていくんだぁ、と実感しました。
引っ越してみると、向かいのおばさんがとても気さくな方。
話をするうちに、そこのお嫁さんの実家と私の実家が近くだとわかり、グッと距離が縮まりました。
そのおばさんに地域のことや昔のこと、たくさん教えてもらえました。
町内会の事
地域清掃の事
お祭りの事
etc。
とにかくたくさんあるんですよ、行事。
お祭りに関する事だけでもびっくりするぐらい。
昔から伝わる季節ごとの神事は、初めての事ばかりでしたし、不思議で興味深いことが多く、積極的に参加していました。
たくさんある行事、避けては通れないんです、田舎で暮らすという事は、その地域のしきたり、決まり事なども全て受け入れるという事。
移住が成功するか失敗に終わるか、この辺りが要だと思います。
これは地域によりますが、少なくとも田んぼが周りにある地域では、必ず付いてくるものだと思っていいですね。
何故か?
田んぼに必要なのは水です。
その水の通り道が溝。
田植えが始まる前には、用水路はもちろんあちこちにある溝に生えてる雑草や落ちてるゴミなどを掃除します。
うちは田んぼ持ってないからなんて言い訳は通用しません。
大切なのは掃除自体ではなく、その掃除に参加する事で、自分の住んでいる地区にはどんな方が住まれているのかが分かるし、こっちの事も知ってもらう事です。
欠席の場合、罰金アリです(*_*)
積極的に出席しましょう。
入らなければ地域清掃も出席しなくていいし、町内会費も払わなくていいんです。
当然ですが、村の役員も回って来ないですしね。
そんな理由で、お年寄り夫婦世帯の中には入られていないお宅もあります。
不便な事といえば、回覧板が回ってこないことぐらいかな?
でも、子育て世帯は入ることをオススメします。
うちの地域は町内会に入っていないと、子供会のイベント事なども、参加できないんです。
子供には大人の事情なんて理解できないので、クリスマス会やバス旅行、夏祭りなどに参加できないのはかわいそうですよね。
これは、地域により大きな違いがありますが、私達の地域は秋祭りが盛んです。
正直なところ、そんな環境に育ってきていないので、夫婦共にあまり好きなほうではないのです。
が、これもやはり地域に溶け込むには必須なんですよ。
この地域のお祭りは2日間。
お祭りだという理由で、会社や学校を休めたり、車よりもお神輿が優先で車道を通ったり。
町ごとに法被も分かれていて、それも購入しなければなりません。
地味に高額です( ̄▽ ̄;)
当然お祭りの役員も回ってきます。
昔からの伝統ですが、継承すべきものとそうでないものも。
時代錯誤!
今時こんな事!
と思うような習わしもたくさん。
でも、そこは口をつぐんで習わしに従い参加します。
当初は右も左も分からなかったんですが、夫は文句も言わず参加し続けてくれたおかげで、今があるのです。
神事に関しては、夫である男性しか参加できないことがほとんど(+_+)
子育てするには自然豊かでいい環境ではあるのですが、ひとつデメリット。
それは、学校の生徒数が少ない事でした。
たくさんの子供の中で揉まれながら学べる事はとても多いし大切。
なのに、少ないんです、子供。
私はそれを補う為に習い事を活用しました。
あとは、今流行りのデリバリー。
来ないんです、宅配ピザさえも対象区域外なんです。
大きなバックを背負い、自転車で配達している人も全く見ません。
先日一人暮らしの次男の家でウ〇バ〇イ〇〇体験させてもらいました。
すごいっ、便利!すぐ来るやん!感動!
どちらでもよかったかな?
子供にとって田舎であろうが都会であろうがあまり関係ないと思います。
都会であれば都会ならではの遊び方を。
田舎であれば田舎ならではの遊び方を。
どっちにしろ遊び方が違うだけで、周りの人間関係は変わりないということです。
母の記事には、子育てはもっと自然の中でしたいという思いがあったと記されています。
同じことを思っている方も多いんじゃないでしょうか。
そこで今回は僕なりの、都会と田舎の違い、メリットデメリットについて書きたいと思います。
・お隣さんや近所の人に、すぐ顔と名前を覚えてもらえる
・田んぼで泥遊びや、水遊びなどのアウトドアな遊び方ができる
・公共交通機関が整備されていないため、歩きや自転車通学などで運動ができる
・車が必須になるため、免許を取ることに前向き
・お店が少ないのでショッピングする所が無い
・学校の生徒数が少ないので、人付き合いが未熟になるかも
・信号や交通量が少ないため、交通安全意識に対して疎かになりがち
・学校までの距離が比較的近い
・生徒数が多く、色々な人と関わることが多い
・公共交通機関が整備されているので行きたいところにすぐ行ける
・公共交通機関で通学することで経験値が上がる
・アウトドアな遊びをする機会が少ない
・交通量が多いため、事故に巻き込まれるリスクが高い
・ご近所付き合いが少ないため、挨拶などの基本的礼儀を身につける機会が少ない
・どこにいくにも便利なため、免許等を取り損ねて後悔しがち
以上が都会と田舎のメリット、デメリットです。
僕は田舎暮らしだったので都会暮らしに憧れがあったのもあり、少し偏った結果かもしれませんが…。
正直どちらが良いとは判断が難しいです。
田舎暮らしの僕は都会暮らしに憧れるし、都会暮らしの友人に聞くと田舎暮らしがよかったなぁと羨ましがられることもしばしば。
結局ないものねだりなんです。
ですが、僕の個人的な意見から言うと田舎暮らしを推したいと思います。
なぜなら、
都会の高校を選択することで都会暮らしをちょっと経験できる
からです。
以前の記事にも書いてますが、高校は都市部の工業高校へ行ってました。
両親には定期代がかかるし通学時間は長いしで迷惑かけました。
都会育ちの子が田舎の高校へ行く
のと、
田舎育ちの子が都会の高校へ行く
のとでは圧倒的に後者の方が多いですよね。
農業高校へ行きたい!という思いがあれば前者に当てはまりますが。
その後者を経験した僕だからこそ、田舎暮らしでもよかったという考えになったのかもしれません。
地域のことや、自治体などのコミュニティに関して、子供は一切分かりません。
僕も母の記事を見るまで全く知りませんでした。
都会育ちの両親からすれば、田舎暮らしで得れるものはたくさんあるようですが、子供からすれば圧倒的に少ないです。
しかし、それを親のせいにすることは間違い。
都会がよければ、子供自身が都会の学校を選択することができますよね。
なので、僕が田舎暮らしでよかったと思えるのは、選択肢を増やしてくれた両親のおかげです。
選択肢を増やしてあげるのはこの記事を読んでいるあなた自身です。
それが子供の立場で思う田舎での子育てに成功するコツなのかも?
コロナ禍により、在宅勤務など働く環境が変わってきたことで、地方への移住という選択肢もでてきた方、結構いらっしゃるんじゃないかと思いこのテーマにしました。
自治体の優遇制度や補助金、就農支援、支援金、空き家バンクと移住のハードルはずいぶん下がりました。
でも、なにより大切なのはそういったハード面ではなく、地域に馴染む事です。
人生の最後をそこでと思うならなおさら、最後には何らかの形で地域のお世話になるんです。
地域に馴染む1番手っ取り早いきっかけは子供です。
子供をきっかけに、子育てサークル、幼稚園、学校とコミュニティはどんどん広がっていきます。
最近は、リタイヤ後移住されてる方もいらっしゃいますが、地域に馴染む為相当な努力と配慮をされているんだろうと思います。
私達が今や都市部出身だという事も忘れてしまうほど馴染めたのは、やはりこの土地で子供を生み育ててきたからです。
気がつけばもうこっちでの生活の方が長いんですよ。
たまに実家に泊まると、
こんなに夜明るかった?
こんなに夜うるさかった?
と思います。
もう、私には住みたい場所ではなくなりました。
小さなころの息子達は、わざわざ田舎に引っ越してきた事を理解できないよう。
そりゃ、都会って欲しい物や興味のあるイベント、行きたいお店、学校、どれも近くて便利。

どうしてこんな田舎に引っ越したん?テレビ、ポケモンも遊戯王も映れへんやん。
都会の方がよかったのに………..
などとよく言っていましたが、いつかは理解してくれるのかな?
私は移住して良かった、心からそう思います。
というのも、都市部に住んでいればきっと一生知ることのなかった世界、触れることのなかった農業。
季節毎に変わる景色や、先祖代々受け継いできた農地を守る人々の暮らし。
農業ってどんなん?から
農業やってみたい!から
農業やってみよう!から
農業やってます!に。
この地域じゃなければ、そう簡単にできることではないでしょう?
農業に関しては、また別の機会に書かせていただきますね。

田舎暮らしのせいでかは分からないけど、僕は虫が大の苦手になったよお母さん・・・