【高学歴なら人生ハッピー?】勉強ができる事だけが正解じゃない!知らずに子供にかけていませんか?プレッシャー。

高学歴

このブログは 現在58歳母である私と25歳次男である僕とで、これまでの子育てに関して親の立場で考えたことが子供の立場ではどうだったのか?親として伝えたかったことが伝わってたのか?などをやり取りしてます。

の後には母親である私の投稿。

次男

の後には息子である僕の投稿です。

こんにちは。

今回は、先日あった大学共通テストの日男子高校生が東大の前で起こした事件と同じ共通テストでSkypeによる不正をした19歳女子大生のニュースを見て思う事の話。

共通テスト問題流出事件

共通テスト問題を外部に流出させたのは女子大学生。

なんで???大学生やのに試験受けたん?

と単純にそう思いましたが、行きたかった大学は都内の有名私立大学だそう。

そのために大阪府内の試験会場で受験したとのこと。

こういうのを隠れ浪人というそうです。

次男
次男

そんな言葉あるんや・・・

正直な感想として

浪人ってカッコ悪いからとりあえずは滑り止めで受かってた大学に入学金と授業料払って入学かぁ、お金めっちゃあるんやなぁ( ̄▽ ̄;)

お金を出したのは親ですよね、親もとりあえずの入学を了承したからこの状態になったって事です。

親側も浪人生はご近所の手前カッコ悪いと思っての事なのか?

そうだとしたらその思考こそがこの事件の根本的な原因のような気がします。

「成績が上がらず魔が差した」

「世界史Bだけやった。ばれたらまずいと思い、他の科目はやらなかった」

と言ってるそうですが、魔が差した割には用意周到でかなり前から種を蒔いて実行に移していましたね。

これって自分の経験から受験生の助けになりたいと思ってマッチングサイトに登録していた現役大学生にとってずいぶん失礼な話です。

今回の事が発覚せずに有名私立に合格し卒業できても自分が不正をした事は自分の中で一生消えない事実、社会に出てから必ず苦労しますよ。

大人の世界はごまかしの効かない世界です。

親はその点を勉強よりもしっかり伝なければいけません

東大前刺傷事件

こちらの事件も大学共通テストで起こった事件。

『目指している医者になるため東大に入りたかったが、成績が1年前から落ちてきて悩んでおり、自信をなくした』『医者になれないのなら人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと考えた』

と話していると報道にありました。

私はこの事件に対してちょっとした違和感がありました。

事件後すぐに犯人の父親が弁護士を通じて謝罪のコメントを出した点です。

なかなか冷静ですよね。 

私ならそんなに冷静ではいられないです。

被害者への謝罪は大切だけど、事件直後にすぐ弁護士さんを通して謝罪って気が回るには少し時間が必要だと思います。

そんなに冷静でいられるもんなのかな?

二つの件の共通点

ネット上ではいろんな情報が出ていてどこまでが本当でどこがデマなのか分からない状態ですが、一つだけ確実な共通点は動機、2人共

成績が思う様に上がらなくなったから

母

そんな事ぐらいで?

と思ってしまったのは私だけ?

結局、2人共目標が一つしかなくその目標を達成することだけが正解だと思い込んでいたんです。

ゼロか百か、それ以外はダメだという思考になっていまっていたんですね。

すごく気の毒に思いますが、一番気の毒なのは被害者の方達です。

こうなるまでに、子供自身が自分で立てた目標に縛られてしまっている事に親が気付いてあげられる機会はあったんじゃないかと。

もしかしたら思い詰めているのかな?

と嫌な予感はしても、乗り越えてくれるだろうと信じて口を出さなかったんでしょうか?

案外目標を達成してほしい思いは親の方が強くて、その空気を感じ子供を追い詰めてしまう結果になってしまってるんじゃないでしょうか?

親自身は、乗り越えてくれるだろうと思い込みたかっただけなのでは?

「もう無理って思ったら、いつでも進路変更したらいいんよ」としつこいぐらいに言ってあげるぐらいでちょうどいいんです。

私の友人は息子に部活を続けて普通に試験で入学は難しい有名私立大学にスポーツ推薦で行かせたいと思っていました。

はっきりそう言っていたわけではないのですが、その思いが強い感じが日々の会話の中から私にも分かるぐらいでした。

友人
友人

部活やめたいって言うから「やめていいよ」って言ってるけど本人が辞める勇気がないみたい

と言っていましたが、たぶん息子さんは部活やめてほしくないと思っている親からの圧を感じていたんだと思います。

たまに電話で話すだけの私でさえ「やめてほしくない」って思っている事が感じ取れるぐらいなんだから、そりゃ息子さんはひしひしと感じてるでしょう。

結局部活を続け有名私立大学にスポーツ推薦で入学できましたが、そのスポーツへの情熱が高校時代から冷めていた息子さん。

スポーツ推薦で入学したあと部活をやめても大学はやめなくていい事を確認してから、ケガを理由に1年後部活をやめていました。

この様に親からの無言の圧力が子供を追い詰めて、先ほどのような事にまで発展してしまうのはまれなのかも知れませんが、出来れば子供自身にニュートラルな気持ちで決めさせてあげてほしいんです。

次男

無言の圧力はもはや宗教と同じ

僕が子供の頃、親と喧嘩したときによく言っていた言葉があります。

親の言うことが100%正しいの?

母

これ言われた時

「お母さんはあんたが生まれてはじめてお母さんになったんや。

ずっとお母さんやってたわけちゃうねん、だから100%正しいかなんて分からんわ」

って言うしかなかったな(^^;)

これは反抗期ということもあり、親に指摘されたことに対してそれは絶対正しいの?という反骨精神みたいなものです。

これは割と自由に育ててくれたからこそ出る言葉なんだなと大人になって実感しました。

ただの反抗期による言葉かと思われがちですが、幼い頃から親の言う通りに育っているとこの言葉は出てきませんよね。

だって親の言うことが正しいと刷り込まれているから。

そうなってしまうと、親の顔色をうかがい、自分にとっての行動が、親にとっての行動に変化してしまいます。

自分のためにじゃなくて、親のために頑張る。

そういった親の無言の圧力が日に日に我が子を蝕んでいき、いわば洗脳のようなものと同じ感じじゃないでしょうか。

宗教とは偉い目上の人のお言葉を守り、信じ続けることであたかも自分が幸せだという現象に陥ってしまい、度を越えて崇拝してしまう洗脳です。

なんだか似てますね・・・。

勉強は必要だけど…

以前、ますます過熱する幼児教育についてちょっと???と思う事があり書いたことがあります。

良ければこちらの記事も読んでみてください。

例えば小さい頃から

「あなたは東大の医学部に入ってお医者さんになるのよ」

と言われ、幼児教室や塾へ行って勉強しなければならない環境に置かれてしまうと、同じ目標を持つ友達ばかりの中で

そのことだけが生きる道

的な感覚に陥ってしまう危険性があるんです。

次男
次男

これがいわば洗脳やな

勉強はあくまでも自分の将来の選択肢を広げるためにするもであって、誰かの為ではないんです。

繰り返し子供に話すべき事はこれです。

その結果勉強するのかしないのかは子供自身が決める事。

選択ではなく誘導では?

えいえいオー!とハチマキを巻いて年末年始も塾でお勉強合宿している小学6年生。

子供が「私立の〇〇中学に行きたい」と言ったからとほとんどの親は言いますが、そこには日常生活の中で親がお受験をしたくなる様に誘導している事が多い様に思います。

例えば

ママ
ママ

近所の〇〇君、中学受験して〇〇中学に合格したんだって!すごいよね、偉いよね〜

と嬉しそうに話す親を見ると子供は

そうか、〇〇中学に受かればパパママは喜んでくれるんだ

と感じます、その蓄積ですね。

子供っていうこと聞かないけど、親に褒めてもらいたい、喜ぶ事をしたいと常に思っています。

思春期に突入すると話もしなくなったり反抗的な態度をとっていても、こうすれば親は喜ぶんだなと常日頃からアンテナを張っているんです。

自分自身が子供だった頃を思い出してみてください。

だから

子供
子供

僕(私)中学受験したい!

と言い出すわけです。

そう言い出せば親は

待ってました!その言葉!

とばかりにすぐ具体的な計画を立てどんどんと進めていき、その様子を見ている子供は

「やりたい!」より「やらなければならない」

に。

気持ちが変化していっても言い出せない状況に陥り、自分で自分を追い詰めてしまう結果に。

次男

自主性が全くない子に育つ

無意識に、自分のためではなく、親のために勉強する

この行動が最も子供に悪影響だということをみなさんはご存じでしょうか。

初めは無理をして親のために頑張っていた子も、それが長年続けば無意識に我慢することを覚え、それが当たり前の行動になります。

そしていざ目標を達成した際には、無気力になりなにをすればいいのか分からなくなるなんてことも多くあります。

それが上記にもある通り事件に繋がる可能性になると思います。

今までは親が道しるべを教えてくれていたのでそれを全うすることが当たり前と思っていた人が、いざ親からの道しるべが無くなると路頭に迷い、何をすればいいのか分からず、退屈な人生に飽き飽きする。

今まで自主的に行動したことがないため、こういったことが起こるのです。

また、勉強は無理矢理しても効果があまりないと科学的にも証明されており、

特に親の言う通りに勉強を励んでいる子供は、自主的に勉強をしている子に比べると、

試験合格率が半分以下だという研究結果もあるそうです。

つまり、親のすることは自分の思いを伝え誘導するのではなく、

いかに子供のやる気を向上させるかです。

子供が本気で楽しいと思える勉強法を見つけてあげるのが親の役目でしょう。

そのためには子供がやる気を出すように仕向ける必要があります。

勉強は強制されて行うものではなく、自分の意思で行うべきものです。

後者を徹底している子供は学力が非常に上がりやすい傾向があります。

さいごに

少し前にSNSでふわっと話題になっていた

低学歴ママの方が子育て向いてる説

つぶやいたご本人は高学歴ママだそうですが、少し気になって辿ってみました。

ご本人は自分は勉強が大好きで勉強しかしてこなかった為、子供も同じように勉強させる子育てしか出来ないと。

あぁ〜、こんな風に思っちゃうんやな……

確かに、自分が経験した事は分かるけど未知な部分は手探り、でも皆んなそうでしょ?

そうして手探りで子育てしているからこそ、SNSを活用しているんじゃないのかな?

ピンチの時にヒントをもらい、励まされ慰められ力をもらうためのSNSで、自分と同じ様に育てるしか出来ないと決めてつぶやいているのを見てその方の子供さんが気の毒になりました。

私が生きてきたのは58年。

大学には行ってないけどそれを後悔していないし、逆に同級生たちが大学へ行っていた4年間の間に自分が経験した事や出会った人達というのは大学へ行かなかったからこそ。

大学に行ってれば夫とももちろん出会っていなかったわけですしね。

嵐が吹き荒れる波瀾万丈な時期もあったけど、喉元過ぎれば熱さを忘れるで、明日もし人生の終わりが来ても

人に恵まれ、幸せな人生だったな

と思える自信はあります。

今現在事件にまで至らなくても、ギリギリの思いをしている子供さんがいるかもしれません。

子供の夢や目標を応援するのは親としては当然ですが、親の気持ちの方が子供の気持ちを追い越してしまわない様に、縁の下の力持ちに徹して欲しいと思います。

また、いつでも進路は変更できるし選択肢は山ほどあるんだとしっかり伝えてあげて下さいね。

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